体育館の窓を全開しているのにも関わらず、全く風が動かない今夜も、小野幌の剣士たちは稽古に励みます。
風を起こすのは、自分が振りかざす剣のみ。
暑さは稽古が出来ない理由になりません。剣道王国の九州地方のことを思えば、この苦しい稽古の向こうに強さの秘訣があるのかもしれません。
「暑いからこそ、声を出しなさい」と、先生の叱咤激励が飛びます。一振りごとに滴り落ちる汗を拭うことなく見つめる剣先に、彼は何を思うのでしょう。
小さい子は、休憩に戻るたびにお母さんから扇子で扇いでもらいます。まだまだ甘えたい年頃。お母さんの愛情を感じるひとときです。
稽古中に体調を崩してしまうかもしれない事態に備えて、役員さんは保冷剤や経口補水液を用意して稽古についてくれています。
暑い日だからこその、頑張りや気遣いが見られる1日でした。